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第16回札幌シンポジウム オーガナイザー
澤村 正也 (北海道大学大学院理学研究科) |
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ものを作るのは楽しい。新しいものを創り出す喜びは、また格別である。幼い頃の砂場遊びとどこか重なる喜びを、今でも味わい続けられる我々化学者は幸せものである。もの創りは喜びであるとともに、私たち化学者の使命でもあります。そんな思いを込めて、第16回札幌シンポジウム「未来を拓く創造有機合成化学」を企画しました。各分野でご活躍の5人の先生から、新しいものを創り出す有機合成化学の醍醐味についてお話し頂きます。
第一部「有機合成の新手法」は創造有機合成化学の最前線です。京都大学の大江先生は、アルキンから金属カルベノイドを発生させ、さらに触媒反応を組み立てる巧妙な反応設計について解説されます。大阪大学の馬場先生は、インジウム触媒とケイ素化合物の特異な複合作用の発見と合成反応について講演されます。
第三部「機能分子の有機合成」では、新しいものを創り出す有機合成の力を3人の講師の先生にお示し頂きます。東北大学の佐々木先生は、前人未踏の巨大ポリエーテル系天然物の全合成について、北海道大学の原先生は、含フッ素生理活性化合物の合成に役立つフルオロアルケンの立体選択的合成についてご講演くださいます。京都大学の玉尾先生からは、元素の特性に対する鋭い着眼と、これに基づく反応と機能の設計、さらには実用化の実例についてのお話を伺います。
今回、「学生研究者によるポスター発表」と、講演第二部の「ショート・トーク(未来へ羽ばたけ若き研究者たち)」という新企画を用意しました。時間の制約のため、限られた人数のかたの発表になりますが、全ての参加者が積極的に化学の交流を行う場として、大いに盛り上がることを楽しみにしています。
知識、喜び、感動を分かち合い、励まし合い、刺激し合う、「知の交流」こそが、永きにわたり続いてきた札幌シンポジウムの最大の目的ではないでしょうか。好奇心という「知識の卵」は、こういう場所で生まれるのだと思います。ここからまた、新しいもの創りが始まることを願います。 |
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